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江戸の粋、由緒正しきスタンプラリー!

寒波襲来で、今日は本当に寒いですね。
これって全国規模なのかな?。。。あ、天気予報じゃ今夜から明日に掛けて関西方面は大雪の恐れって出てる。
皆さん気をつけてくださいね。
東京でも昼ごろに霙が降ったそうです。久しぶりのお湿りはありがたいですけど、あんまり寒いのはイヤだなぁ。

元旦から良い天気で、日中の日向は比較的温かかった関東。
4日は月曜日でしたがお休みだったので、初詣もまだしてないし、と言うことで七福神巡りに行ってみるコトにしました。
一昨年も、そう言えばディズニー・シーで富士山拝んで、4日に七福神巡りに行ったなぁ。
前回は寅さんのふるさと、柴又の七福神さんでした。
寅年にあやかって寅さん、とベタな事も考えましたが、きっと皆さん考えるとことは同じだろう、と言うわけで柴又は即、却下(笑)
案の定、どえりゃ~人混みだったようですね。
七福神巡りのガイドブックを検討して、狼さんのチョイスは「谷中」になりました。
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谷中の七福神は江戸の七福神巡りの中でも歴史のあるモノなんだとか。
浅草の、隅田川沿いの七福神などはこの谷中の七福神人気にあやかって作られたとか。
そんな由緒正しいものなら、行ってみない手はありません。

1月4日午前10時半、JR山手線田端駅に到着。
田端駅には狼さん行きつけのリサイクル着物屋さんがあるので、駅前からの通りは何となく解ってます。
おそらくあそこだろう、と見当をつけて歩き出しましたが、同じように七福神巡りに行くとおぼしき集団が前方を行きます。
田端駅から徒歩5分ほどで、最初のお寺さん「東覚寺」さんに到着です。
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こちらにお祀りされてるのは『福禄寿』。
社務所の中にお祀りされています。烏帽子をかぶった珍しいお姿で、彩色が綺麗に残ってました。
この東覚寺さん、山門手前にある赤紙仁王さまが有名なんだそう。
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左右にある真っ赤な物体が仁王さま。
社務所でノリの付いた赤紙とお線香をいただいて、自分の体の悪いところ、治したいトコロに貼ってお参りするんだとか。
参拝順は、阿像から呍像へ。
無事に快癒したらわらじを奉納するんだそうです。
せっかくなのであやかって、狼さんもお参りしてまいりました。
こちらで七福神巡りの和紙を購入。
手漉きの和紙に七福神さんのお姿が描かれていて、お名前のトコロに御朱印をいただいていきます。
色紙もありますが、和紙は珍しいのでこちらにしました。
そのほかに、自前の御朱印帳にも。
和紙代1000円。和紙の御朱印が1ヶ所200円で御朱印帳は300円。
1ヶ所500円で7ヶ所だから・・・七福神巡りって、結構お金の掛かるイベントなんだよなぁ(爆)
赤紙をいただいた社務所の横で、寒桜が咲いていました。
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谷中の七福神さんは花の寺巡りでもあります。
今の時期はあまり咲いてませんが、櫻の頃にはまた大勢の花見客が寺巡りでそぞろ歩いて行くのだとか。
それもまた、一興ですね。

下町の住宅地を15分ほどてくてく歩いて、次のお寺「青雲寺」さんへ。
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こちらにお祀りされてるのは『恵比寿』さんです。
本堂両隣には枝垂れ桜が。
見事な枝振りですので、満開の頃はさぞかし見応えがあるんでしょうねぇ。
こちらには滝沢馬琴の碑があります。
谷中は文豪縁の地でもあるんですよね。
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木瓜の花。まだ花数は少ないですが、良い色で咲いてました。


青雲寺さんの、本当にお隣(徒歩1分?・笑)には「修性院」さんが。
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こちらにいらっしゃるのは『布袋尊』です。
地元では人気の布袋様らしく、塀には可愛らしい布袋さまのタイル画が貼ってあるので、すぐに解ります。
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本堂に上がってのお参りですが「お写真、ご自由にどうぞ」とお寺の方が言ってくださった途端、その場にいた全員がカメラ構えてました(爆)
いや~、だって、あまりに巨体(総重量200kg!!!)で、無理矢理にでも「福」を引き寄せそうなインパクトなんですもん(爆)
笑顔が、ちょっと、なんですが、皆さんにもお裾分け(苦笑)
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布袋さん、もうちょっと木の色なんですが、狼さんが撮った写真はどういうワケかデジカメも携帯もキンキラキン。
良いこと、あるかなぁ(笑)
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修性院さんの横には「富士見坂」という坂があります。
その昔、ここからはいつも綺麗な富士山が見えたんだとか。
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この日は薄曇りで遠方は霞んでしまってて、街灯飾りの富士山しか見えませんでした。
ビルも沢山建ってしまって、今は以前のようには見えなくなってしまったそうですが、それでも冬のお天気の良い日には見えるそうです。

ぼちぼちお昼も近くなってきました。
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「谷中ぎんざ」を通って、ガイドブックで見つけた穴子で有名なお寿司屋さんへ向かいます。
昨年あたりから女性向け雑誌などで取り上げられていた「谷根千」。
「谷中」「根津」「千駄木」辺りの、下町エリアの総称だそうです。
小さな雑貨屋さんや昔からのお総菜屋さんが立ち並ぶこのエリアが人気なんだとか。
この近くに妹の友人が住んでいますので、結構詳しい妹に案内してもらい、ちょっとのんびり散策。
谷中ぎんざ通りの、古いお店の屋根に、白猫が。
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これ、置物なんですって。
ちょっとホンモノみたいでしょ?
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こちらにも、ほら。
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妹曰く、この猫さん達、結構古くからあって、以前はもっと沢山あったそうなんですが、店の建て替えや店主が替わったりなどで徐々に減っていってしまってるんだとか。
谷中ぎんざ通りの入り口辺りに「夕やけだんだん」という階段坂道があり、そこが猫たちのたまり場として有名だったので、それにあやかって猫の置物を飾るようになったそうなんですが。
今は、猫たちの姿も減っていってしまってるようです。

谷中ぎんざを通り抜け、行ったのは「すし乃池」さん。
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穴子大好き狼さんとしては、やはり穴子を食べないワケには行きません!
ので、お願いしたのは「名代穴子寿司」。
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穴子ばっかり8カン。腹部分は身を表に、しっぽに近い部分は背を表に握ってあります。
1カン目を口に入れて、びっくり!
穴子もしゃりも、ほわほわほわ~って溶けていくんです。
口に残るのは、焼かれた背の香ばしさと、穴子の甘みとたっぷり掛かったつめの程よい甘辛さ。
背表の方は、より香ばしさが強く出て、その違いを楽しめるのが、また良い。
妹は特上にぎりの穴子1カン付き。
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特上は穴子1カンか、3カンかを選べます。
ネタは普通ですが、マグロが美味しかったとか。
お吸い物も鯛のあらではなく身が入っていて、お出汁もよく出てて美味しかったです~♪
珍しかったのは、穴子の肝煮。
ショウガの風味が効いていて、冷酒に良く合いそうなお味。。。写真撮る前に食べ終わっちゃいました(笑)
美味しかったので、父にお土産で買って帰りました。

お腹もいっぱいになりましたし、七福神巡りに戻りましょう。
再び谷中ぎんざ通りを通り抜け、「夕やけだんだん」を登ります。
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七福神巡りの人、多いなぁ。
我々と同じように田端駅から来る人も居れば、上野の方から回ってくる人達も沢山。

七福神巡りの幟が無ければ見逃してしまいそうな程小さい「長安寺」さんへ。
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こちらにいらっしゃる『寿老人』さんは鹿を連れていらっしゃいます。
寿老人さんの持物が鹿なのは知ってましたが、お像で連れてらっしゃるのは見かけたこと無いなぁ。
しかも結構大きいし、この寿老人さん。
本当に小さなお寺さんなんですが(本堂の全景を撮れるスペースが無い)、内陣壁面や欄間が三代伊豆の長八による漆喰絵で飾れているのには、びっくり。
三代は初代ほど有名ではありませんし、正直初代のように代表作を知っているワケではありませんでしたが、実物を見るとその躍動感に驚かされます。
とても漆喰塗り用の銲一つで描き上げたとは思えない程。
というか、漆喰に見えない。日本画のような、見事な鳳凰図でした。

谷中霊園を通り抜けて、辿り付くのは「天王寺」さん。
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こちらは『毘沙門天』さんが祀られてるのですが、ちょうどこの日が「初寅」で到着した1時から法要が始まってしまい、お堂に上がってお姿を拝見出来なかったのが残念でした。
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谷中霊園の中にあるお寺さんだけあって、お庭も広く、斎場もあり、そちらが臨時の御朱印所になってました。

谷中霊園も櫻の名所として有名です。
大きな櫻の木があちこちに枝を広げていて、昼でも夜でも賑やかなのだとか。
今年の櫻の頃、訪れてみようかな。

霊園の真ん中の道を真っ直ぐ進むと、東京芸大の敷地にぶつかります。
左に折れると篤姫で有名になった寛永寺がありますが、そちらには寄らず右手に折れて芸大敷地の裏側に張り付くように建っている「護国院」さんへ。
こちらには『大黒天』さんがいらっしゃいます。
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提灯が立派!
それまでのお寺さんと異なって、こちらは大黒天さんがご本尊だからでしょうかねぇ。
寛永寺の子院ですので、徳川家縁の寺院です。
大黒天さんはそれまでのインパクト満載な皆さんに比べて可愛らしい雰囲気。担いだ袋がランドセルみたいに見えるし(笑)

道なりに坂を下って最終目的地、上野公園の不忍池を目指します。
が、その前に坂の途中で見つけた喫茶店でちょっと休憩。
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こじんまりとした、可愛らしいお店。地元の方達の、茶飲み場になってる様子ですが、そんなほっこり出来る雰囲気。
妹はご店主お奨めの手作りプリンと珈琲のセット。
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狼さんは抹茶のロールケーキと珈琲のセットをいただきました。
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コーヒーカップが選べるので、ウェッジウッドのカップをチョイス。
このシリーズで珈琲が飲めるなんて。。。(うっとり)
飾ってあるお店は沢山ありますが、実際にこれでサーブしてるのを見たことなかったので、嬉しい♪
抹茶ロールは見た目ほど抹茶抹茶してなくて、程よい和洋折衷加減でした。甘すぎないのも良かったなぁ。
男性客は皆さん、これをオーダーしてましたね。
手作りプリンは、ご店主曰く「大人のプリン」。
なるほど、カラメルソースの苦みと、あまり甘くなく卵の風味が生きているプリンは、大人向け。
ボリューム満点なのも良かったです。
落ち着きたい雰囲気のお店ですが、あまり腰を落ち着けずに最後の弁天さんへ向かいましょう。

ラストは上野公園の不忍池に浮かぶ浮島にある「不忍池弁天堂」へ。
『弁財天』は芸術と勝負事を司る神様。
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今年は国立劇場での師範昇格披露演奏が控えておりますので、特に念入りにお参り。
本堂脇には弁天さんの持物である琵琶も祀られてます。
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名曲「六段の調べ」の作曲者である八橋検校の碑もありますので詣でておきましょう(笑)
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日が西に傾くにつれ、風も吹いてきて気温も下がってきたようです。
上野界隈では有名な甘味処、「みはし」さんへ向かったのですが、外まで大行列。
諦めて上野駅でお茶することに。
実は上野駅に「みはし」さんの支店がありまして、席数は少ないですが駅ナカと言うこともあってか以外と回転が速いのでこちらに並んでみました。
ちょうどタイミングが良かったのか(諦めて列から離れた人も多かったし・苦笑)5分ほど並んだだけで入れました。
さんざん悩んだくせに、結局大好物の「豆かん」をチョイス(自爆)
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ええもう「豆かん」は別腹の代表格ですから。
とんかつ定食食べた直後でもぺろりといただけます(爆死)
妹は「白玉金時」をチョイス。
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寒いからぜんざいが良いね、って言ってたのは誰???(苦笑)

無事に谷中七福神巡りも終了。
今年も良いこと、ありますように。。。

後記。。。
この日、我が両親は浅草の七福神巡りに行っていましたが、狼さんの報告を聞いた後の1月8日に谷中にチャレンジして来ておりました(笑)
無事に六月の国立劇場が終わりましたら、お礼参りに行って、穴子寿司食べて来ようっと(そこかいっ!!)
by Mc-Wolf | 2010-01-12 18:18 | イベント

日々のつぶやきと、NZ出身半分マジャール人俳優「Marton Csokas=マートン・チョーカシュ」を探す旅を徒然なるまま狼日記。


by 雪狼